９４４をずっと乗り続けるために

信頼性がいくら高くても機械はいつか壊れます。でも早めの整備でトラブルフ リー！
９４４のチェックポイントを紹介します。

1. タイミングベルト
   水冷系のウィークポイントといわれています。（空冷はチェーン、うるさい）切れてしまうとエンジンの構造上ピストンがバルブをたたき、バルブが曲がってし まいヘッド周り総交換に！￥￥￥。５万キロごとの交換、交換後５０００キロのテンション調整、その後２万キロごとのテンション調整（私はしていない）が理 想といわれています。私は一応８万キロで交換しています（高速走行が主なので）。
2. ウォーターポンプ
   前期型（８５年まで）のものは、かなり水漏れしやすいです。ただ８６年からの後期型（４本スポークステアリングのもの）は20万キロ持ちました。水漏れフ リーの純正対策品がアメリカの正規ディーラー（こちらにあります）で安く売っ ています。セールの時は新品$120、リビルト$80ぐらいです。
3. エンジンマウント
   エンジンとボディを止めるマウントですが、９４４は中に液体が入ったものです。ターボ車以外のマウントは熱でやられてだめになってしまうことが多いです。 これがいかれると、アイドリングとその少し上の回転域でかなりの振動がでます。これを新品に換えたときの変化は感動的でした。対策品として、ターボ用のマ ウントを今ではすべての９４４につけるようになっています。（P/N 951.375.042.04)アメリカの正規ディーラーで$80ぐらいでセールしてます。
4. オイル/冷却水まじり
   冷却水のリザーバーにねっとりした白いものが混じっていたらオイルの漏れです。通常の車ではあり得ないのですが、９４４はオイルを冷却水で冷やしているの でそこのシールがやられるとオイルが水に混じります。ヒートイクスチェンジャーのシール交換で直ります。（仙台の専門店プロオートで４万円ぐらいでし た）。オイルはふつうの溶剤に溶けないので、リザーバータンクの掃除が大変でした。（エンジンクリーナーがいいですね）
5. 水漏れ
   リヤゲートが大きいので後部水漏れはよく起こります。原因として１．ガラスと枠の剥がれ（前期型に多い）：これは接着剤でくっつけ直して、シール剤を塗り ます。２．リアコンビネーションランプのもれ：ブレーキやテールランプのレンズの中に水がたまっていた場合はこれです。ここから漏れると、マットは塗れて いないのに両サイドのもの入れの中は水ひたしになります。通常は大丈夫ですが、修理のためテールランプをはずしたりするとよく起こります。テールランプの 周りをシリコンシール剤で埋めてやります。あと９２４系で助手席に水漏れするのはバッテリートレイの錆＆穴あきです。さびを落とし、比較的厚めのプラス チックでバッテリーの下を覆ってやればもう穴はあきません。